流産と早産

早産というのは、現在では以前の呼び方となり、正式な呼称は「早期産」といいます。早期産と流産の境としては妊娠22週とされます。妊娠22週までに妊娠が終了してしまうことを流産、22週以降36週までの間に分娩することを早期産とされます。
なぜ妊娠22週が境であるかというと、現在の医療技術では、赤ちゃんの命を助けることができる分岐点が22週とされているのです。現在の医療では、21週までに生まれてしまった赤ちゃんは、残念ながら助けられないのです。
しかし、医療技術は確実に進歩しており、WHO(世界保健機関)の勧告により満の週数と日数で数えようになりました。ひと昔前は、妊娠何ヵ月というのが一般的な数え方だったのですが‥。この際に、従来は流産とされていた妊娠第七月が、早期産の範囲に入ったのです。それだけ、早く生まれても育てられるようになりました。

流産を防ぐために

流産の大半は妊娠初期、12週未満のこの時期に起き、早期流産と呼びます。この原因のほとんどは、染色体異常など受精卵の側に問題があります。ほとんどの場合、染色体に異常のある受精卵は、大きく育つ前に流産してしまうのです。このような流産は防ぐ方法がありません。
しかし、不注意による流産、これは必ず避けなけらばいけません。特に妊娠初期の7週ぐらいまでは、けして無理をせず、すこやかに過ごすようにしましょう。この時期は、特に流産しやすい時期です。
おなかの赤ちゃんにとって、妊娠中のおかあさんが健康で快適に過ごすことは、非常に大切なことなのです。過激な運動、過労、強い振動、母親の病気、ある種の薬の服用など、原因となるものはいろいろあります。そのようなことで赤ちゃんを失ってしまうことがないよう、十分気をつけましょう。

切迫流産

妊娠は継続しているのですが、出血や腹痛など、流産の兆候が現れている状態を「切迫流産」といいます。流産が切迫しているというわけです。もし産科医に「切迫流産です。」と言われても、あわてないでください。流産してしまったわけではないのです。超音波断層装置で赤ちゃんの無事が確認できれば、少々の出血や腹痛があっても、その後の妊娠、分娩にはまず問題ないことが多いのです。
切迫流産と診断された場合、家庭では安静第一にしましょう。症状によって対応も変わりますが、出血が続いている場合であれば、トイレと洗面以外は安静にしていることが必要です。症状が軽いとしても、買い物などの外出は避けましょう。もちろん運動や旅行、セックスは厳禁です。状況次第で症状が重くなれば、入院することになります。出血が止まれば赤ちゃんに影響もなく、退院後は、普通に妊娠生活を送ることができます。

妊活で頑張って妊娠までこぎ着けても、流産の不安は中々ぬぐえません。この時期はできるだけ安静にする事が望ましいでしょう。